2024.6.17 令和6年度の「糞虫採集と標本作り教室」は、あと1組募集中(7/19まで)です。糞虫の聖地と言われる奈良公園周辺では約40種類もの糞虫が生息していますが、あまり目にすることはありません。フン虫王子と一緒に1年を通して観察することで、その多くの種類を実際に採集することができ、それを標本にして実体顕微鏡で観察し種類を同定して、ラベル作りまで行います。有料です。
※ 詳細は【活動】タブをご覧ください ➡
※ 参加申込は【お申込み・お問合せ】タブをご覧ください ➡ 【2024.8.31 今年度の募集は終了いたしました】
2024.6.15 糞虫教室で糞虫の観察・採集している様子を毎日小学生新聞の記者さんから取材を受けました。夏休み特集で昆虫標本の作り方などと一緒に紹介されるようです。どんな記事になるのか、楽しみです。
2024.6.7 2年前に1泊2日の「奈良公園の糞虫観察ツアー」御一行様を九州から奈良にご案内したハッピートラベルが、今度は「南アフリカのフンコロガシ観察ツアー」を計画。その内容が同社HP( https://happytravel.jp/cn5/pg5419772.html )にアップされました。旅程のほとんどがフンコロガシの観察に充てられ、その解説には糞虫写真集『スカラベ』で有名な今森光彦氏の生態観察をサポートした奈良女子大学の佐藤准教授、ガイドは朝日新聞でも大きく取り上げられた南アフリカで唯一の日本人女性サファリガイドYUKAさん。お金と時間と体力のある人は、参加する価値はありそうです。
※ 詳細は、コチラ(ハッピートラベルのHP) ⇒ https://happytravel.jp/cn5/pg5419772.html
※ フンコロガシ観察ツアーに興味のある方は、まずは同社まで直接問合せて(092-483-1177)ほしいとのこと
2024.04.06 コガネムシ研究会とならまち糞虫館が協力して今年も第11回奈良公園観察会を開催します。お一人様でも親子でもご家族でも、「糞虫、見たい!」という方ならどなたでもご参加いただけます。参加費500円
※ 詳細パンフレットはコチラ ⇒ 【終了】
※ 参加申込フォームはコチラ ⇒ 【終了】
2024.3.9 奈良市観光協会の渾身の企画「フン虫王子と行く 糞虫聖地巡礼」の募集が始まりました。ルリセンチコガネの観察には最適な時期に、フン虫王子こと中村圭一さん(私です)と糞虫まみれの半日を過ごす新企画です。先着20名様、5/26(日) 9:00~12:00、有料です。
※ 詳細と参加申込みはコチラ ⇒ https://narashikanko.or.jp/naratime/ja/plan/2024a0143
【満席となりました】
大仏様より古くから、鹿とともに奈良公園に住み続けている糞虫という虫たちの存在
710年に奈良が都に定められた時、春日山や三笠山にはすでに鹿がいて、糞虫たちも生息していたに違いありません。
東大寺に大仏様が作られ、その後都は京都に移りました。時は流れて昭和63年、奈良公園を会場とするシルクロード博が開催され、近い将来、リニアが走るという奈良。確かに、町はすっかり変わってしまいました。でも糞虫たちは1300年以上の間、栄枯盛衰を横目にこの奈良に生き続けてきたのです。
大仏様より古くから、鹿とともに奈良公園に住み続けている糞虫という虫たちの存在を皆様に知っていただきたい、延々と繰り返されてきた彼らの営みの尊さを感じていただきたい、との思いで、この「ならまち糞虫館」を作りました。そしてまた、世界に生息する様々な糞虫の美しい色彩や奇妙な形をじっくりとご覧いただくことで、この小さな虫たちが、チョウやカブト・クワガタに勝るとも劣らない魅力の持ち主であることに気づいていただければ、これに勝る喜びはありません。
かつての昆虫少年が、約30年間サラリーマン生活をしながら持ち続けた夢。そしてそれを形にした「ならまち糞虫館」。多くの方々のご理解とご支援をいただき、ようやくスタートです。奈良の美しい自然とともに、それを陰で支えてきた糞虫たちのことを、1300年後の子どもたちにまで伝えることができれば、望外の幸せです。
奈良公園は金華山(宮城県)や宮島(広島県)とともに、日本の3大「糞虫の聖地」の1つ
平城京には春日大社や興福寺、東大寺といった強大な勢力を誇った神社仏閣があり、その敷地は広大なものでした。歴史的に紆余曲折を経ながらも、この地域では人間と自然とが微妙な距離を保ち、その環境が大きく変わることなく今に至っています。奈良は人口36万人を有する地方の中核都市ですが、都市に隣接して存在する奈良公園は、世界に誇れる大変貴重な自然環境であるといえるでしょう。
日本には170種類以上の糞虫が生息しており、奈良県ではそのうち60にも上る種類が確認されています。その多くが奈良公園に生息しているため、奈良公園は金華山(宮城県)や宮島(広島県)とともに、日本の3大「糞虫の聖地」と呼ばれています。ご存知の通りいずれもシカをはじめとする多様な動物が棲む場所ですが、糞虫の種類を比べると、金華山は15種類で宮島は14種類。奈良公園は日本を代表する「糞虫の聖地」なのです。
フン虫王子こと中村圭一
小さい頃から生き物好きで、中学時代に昆虫同好会を立ち上げる。その時の研究が日本学生科学賞(読売新聞社)の奈良県知事賞を受賞 。
2016年7月
26年間務めた金融機関を早期退職し、実家のある奈良にUターン。
2017年7月
奈良市役所正面玄関ギャラリーにて「奈良の糞虫・世界の糞虫」展を開催
2018年7月
奈良市南城戸町に長年の夢である「ならまち糞虫館」をオープン
2021年12月
奈良の活性化に貢献した人に送られる「あしたのなら表彰」を荒井知事(当時)から授与
2024年4月
糞虫の採集と標本作りを通して生物の不思議を考える糞虫教室(12ヶ月コース)を開講